韓国鉄道公社・京義中央線で2016年初頭から「図書館列車」が運行開始

2015年11月10日、韓国・坡州市、韓国出版文化産業振興院、出版都市入居企業協議会は、韓国鉄道公社(KORAIL)の京義中央線で、「図書館列車」を運行することに関して業務提携を結んだとのことです。

2014年12月の京義中央線開通と、今年統計庁が発表した韓国人の生活実態調査の結果において、1日10分以上の本を読む国民が10%にとどまるなど、毎年読書率が低くなっていることから、国民読書振興の事業として「図書館列車」を企画することになったとのことです。

協約書では、坡州市民の読書文化推進のためのインフラ構築や、定期的な読書文化行事の開催のための読書コンテンツ支援・協力などが盛り込まれたとのことです。

列車名は「독서바람 열차(読書の風が吹く列車)」で、この名前には、京義中央線の片道124km・2時間以上の移動時間の間、スマートフォンよりも「読書することを希望する」という意味と「大韓民国読書ブーム」を起こすという意味を含んでいるとのことです。

全国初の「図書館列車」は、書架の設置など列車内外の改造と、坡州・平和・文学・出版の4つのテーマの図書を配架するなどのリフォームを経て、2016年初頭から運行される予定であり、多様な読書振興プログラムを実施する計画であるとのことです。

李(이재홍)坡州市長は「鉄道が唯一の公共交通機関だった時代、列車の客室は通学生と通勤のサラリーマンにとって小さな図書館だった。その当時読んだ本が精神的滋養分になった経験があるからこそ列車を介して誰でも本を読む楽しさを感じることができることを願う」と述べています。

경의중앙선에 독서바람이 불다(坡州市,2015/11/10)
http://news.paju.go.kr/newshome/mtnmain.php?mtnkey=articleview&mkey=scatelist&mkey2=1&aid=13319

京義・中央線に「図書館列車」を投入 京畿道坡州市などがMOU締結 (東亞日報,2015/11/10付け記事)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2015111177258