2015年9月2日付のWikimedia財団のブログで、Wikipediaやその他のWikimediaのプロジェクトの活動に直接的な影響を及ぼす5つの分野に関する指針が示されたウェブサイトが開設されたことが、発表されています。
Wikimediaに携わる人々が自由な知識を拡大する公共政策を支持する活動を行っていくうえで、どのようにすればよいか示したウェブサイトであるとのことです。
5つの分野とは“Access”、“Copyright”、“Censorship”、“Intermediary Liability”、“Privacy”で、それぞれページが設けられており、冒頭にはそれぞれに関しあるべき姿が掲げられています。
●知識へのアクセスについて
国籍・言語・デバイスを問わず、誰もが自由に知識にアクセスすることが可能であるべきである
●著作権について
著作権法は人々が閲覧するだけでなく、創造、共有、編集を行うようになっているという新しい事態に対応したものへと展開していくべきである。
●検閲について
誰もが政府による検閲を受けず、情報を共有し、アクセスできる権利を有するべきである。
●「紹介者責任」について
自由に人々が意見を共有・表明できるよう、インターネットプラットフォームにおける編集に関する決定について口を挟まないことを、法は認めるべきである。
●プライバシーについて
誰もが監視されることなく、自由に閲覧、編集できるべきである。
Wikimedia Public Policy
https://policy.wikimedia.org
About this site
https://policy.wikimedia.org/about/
Launching the Wikimedia Public Policy site(Wikimedia blog, 2015/9/2)
http://blog.wikimedia.org/2015/09/02/new-wikimedia-public-policy-site/
参考:
Wikimedia Commonsが開始から10周年
Posted 2014年9月8日
http://current.ndl.go.jp/node/26963
Wikipedia編集者たちの素顔、その動機 Wikimedia財団が2011年国際アンケート調査の結果を公開開始
Posted 2011年6月17日
http://current.ndl.go.jp/node/18442
CA1676 – ウィキペディアにおける情報の質(IQ)向上の仕組み / 石澤文
カレントアウェアネス No.298 2008年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1676