PeerJの最初のインパクトファクターは1.879~1.984?(記事紹介)

2015年2月2日付けの学術出版系ブログ“The Scholarly Kitchen”に、” PeerJ–A PLOS ONE Contender in 2015?”と題した記事が掲載されています。著者はPhil Davis氏です。この記事では2014年10月にWeb of Scienceに収録されることが発表された生涯投稿料モデルを採用しているオープンアクセス誌の“PeerJ”について、2015年6月に発表されるであろうインパクトファクターの値を予想しています。

PeerJはブログ記事執筆時点ではまだWeb of Scienceに収録されていません。そこでDavis氏はすでに収録されている雑誌掲載論文の引用文献を検索できる、Cited Reference Search機能を用いて算出したPeerJ掲載論文の2014年の被引用数を、2013年の出版論文数で除すことでインパクトファクターの値を見積もりました。結果は1.740でしたが、これにさらに現在は収録されていないPeerJ掲載論文自身からの被引用数も加わることを考えると、実際の値は1.879から1.984程度になるのではないか、としています。

PeerJ–A PLOS ONE Contender in 2015?(The Scholarly Kitchen、2015/2/2付け)
http://scholarlykitchen.sspnet.org/2015/02/02/peerj-a-plos-one-contender-in-2015/

参考:
PeerJ、Web of Scienceに採録へ Posted 2014年10月29日
http://current.ndl.go.jp/node/27331

PeerJが創刊1周年 1年間の公開論文数は約500本
Posted 2014年2月13日
http://current.ndl.go.jp/node/25481

CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829