米国議会図書館(LC)、米国の歴史的資料のデータを記録した分子データストレージを建国250周年記念のタイムカプセルに封入へ

2026年5月20日、米国議会図書館(LC)が、米国の歴史的資料のデータを記録した分子データストレージをタイムカプセルに封入すると発表しました。

トーマス・ジェファーソン元大統領による独立宣言の草稿をはじめとする歴史的資料のデジタルデータが合成DNAに記録され、消しゴムほどの大きさの金属製容器に格納されて、建国250周年を記念して7月にフィラデルフィアに設置されるタイムカプセル“America’s Time Capsule”に封入されます。

容器には復号手順を記録した小型チップが同梱されており、建国500年に当たる2276年にタイムカプセルが開封される際に、合成DNA配列を元のデジタルデータに復号することが可能であるとされています。

人工的に作られた分子である合成DNAは、1立方ミリメートル当たり約9テラバイトのデジタルデータを保存することができるほか、保守や電力をほとんど必要とせずに数千年にわたって耐久性を維持できることから、膨大な量のデジタルデータを長期保存するための選択肢となりうると紹介されています。

Library to Add Cutting-Edge Molecular Data Storage Device Carrying Digitized Collections to America’s Time Capsule(LC, 2026/5/20)
https://newsroom.loc.gov/news/library-to-add-cutting-edge-molecular-data-storage-device-carrying-digitized-collections-to-america-/s/a091ed78-3d12-4d4a-8e60-673f8cffb825

Time Capsule Dedication(America250)
https://america250.org/event/time-capsule-dedication/

参考:
フランス国立公文書館、DNAに記録されたデジタル化資料の受入を発表:「人権宣言」と「女性と女市民の権利宣言」 [2021年12月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/45280

1冊の書籍をDNAにコード化して保存する実験(文献紹介) [2012年08月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/21643