大学から書店が撤退 学習のデジタル化の影響?(アイルランド)

アイルランドの日刊紙Irish Examiner電子版の2014年10月4日付けの記事で、同国の国立大学ユニバーシティ・カレッジ・コーク (University College Cork, UCC)内にある唯一の書店が、2014年11月21日で撤退することが報じされています。UCCは18,000人以上の学生を抱えるアイルランド有数の大学ですが、この撤退により学内から書店がなくなるとのことです。

撤退の理由について、記事中では多くの学生が学習に用いる資料をAmazonで購入したり、電子版を携帯端末やノートパソコンで見るようになっていることにより、リアル書店の売り上げが落ち込んでいたことが指摘されています。従来通り現物を見て紙媒体を購入したい層向けには、書店があった場所に現物の図書を見ながらオンラインで注文できる、ショールームが設けられます。

UCCの学生団体会長であるMark Stanton氏によれば、最後の書店が撤退することについて、学内で特に目立った反応はない、とのことです。

University’s bookshop set to close as study goes digital(Irish Examiner、2014/10/4付け)
http://www.irishexaminer.com/ireland/universitys-bookshop-set-to-close-as-study-goes-digital-289872.html

College Bookstores in Florida and Ireland No Longer Selling Books(LJ INFOdocket、2014/10/5付け)
http://www.infodocket.com/2014/10/05/college-bookstores-in-florida-and-ireland-no-longer-selling-printed-books/