OCLC、学術コミュニケーションの変化に関するプロジェクトの成果として“The Evolving Scholarly Record”を公表

2014年6月5日,米国OCLCの研究部門OCLC Researchが,学術コミュニケーションの変化に関する研究活動“Changes in Scholarly Communication”の2番目のプロジェクトの成果として、“The Evolving Scholarly Record”を公表しました。同レポートでは、単行書や学術論文を含む広い意味での“学術レコード”について、境界が拡大し、また不鮮明になっているとの認識を示しつつ、その分類や、創造・管理・利用に伴うステークホルダーの役割をまとめています。

なお、今回のアナウンスによると、“Changes in Scholarly Communication”は、図書館が、設置機関の研究を支援できること、学術コミュニケーションに貢献できること、また学術情報の変化に戦略を一致させることができることを目的として行われているもの、とのことのです。“Changes in Scholarly Communication”の1番目のプロジェクトでは、その成果として、分野別リポジトリの持続可能性をテーマとするレポート“Lasting Impact: Sustainability of Disciplinary Repositories”を公表しています。

OCLC Research publishes framework to help organize and drive discussions about evolving scholarly record(OCLC Research ,2014/6/5付け)
http://www.oclc.org/research/news/2014/06-05.html

The Evolvign Scholarly Record (レポート本文, pdf)
http://www.oclc.org/content/dam/research/publications/library/2014/oclcresearch-evolving-scholarly-record-2014-a4.pdf

Changes in Scholarly Communication
http://www.oclc.org/research/activities/scholarcomm.html

参考:
E1297 – 分野別リポジトリの持続可能性について実例をもとに考える
カレントアウェアネス-E No.216 2012.06.14
http://current.ndl.go.jp/e1297