世界の研究成果の数は9年ごとに倍になる?(記事紹介)

2014年5月7日付けのNature News Blogで、独マックス・プランク協会のLutz Bornmann氏とスイス連邦工科大学チューリッヒ校のRuediger Mutz氏がarXivで公開した論文”Growth rates of modern science: A bibliometric analysis based on the number of publications and cited references”が紹介されています。

Bornmann氏らの論文ではWeb of Scienceに収録されている文献数とそれらの文献が引用している文献の情報に基づき、世界の科学研究成果の増加状況を分析しています。このうち引用文献情報に基づく分析の結果から、第二次世界大戦以後、世界の研究成果は前年比8~9%のペースで増加し続けていると結論しています。なお、ここでいう研究成果の中には論文のほか、図書やデータセット等も含まれており、分野は自然科学系・人文社会系のいずれも含まれています。この結果をNature News Blogでは「世界の研究成果は9年ごとに倍になる」(” Global scientific output doubles every nine years”)と表現しています。

Global scientific output doubles every nine years(Nature News Blog、2014/5/7付け)
http://blogs.nature.com/news/2014/05/global-scientific-output-doubles-every-nine-years.html

Growth rates of modern science: A bibliometric analysis based on the number of publications and cited references(arXiv.org、2014/2/19付けで投稿、2014/5/8付けで改定3版に差し替え)
http://arxiv.org/abs/1402.4578