CrossRefが、2014年5月から、新しいテキスト・データ・マイニング(TDM)サービスの提供を予定しているとニュースレターで発表しています。
CrossRefは“Prospect”で、出版者に対して、研究者によるTDMのために簡易なアクセスができるよう支援をする試行を行ってきたとのことです。
新しいサービスでは、下記について、研究者や一般に無料で提供するとのことです。
・CrossRefのDOIを付与されたコンテンツについて、OAであるか購読契約であるかを問わず、さまざまな出版社のフルテキストに研究者がアクセスできるCrossRef API
・出版社の要望に応じて、研究者や出版社が利用できる有効な仕組みとしてクリックでTDMのライセンス契約を行うオプションサービス
CrossRefのメタデータは、現在、Hindawi、米国科学会(ACS)、アメリカ物理学協会等から提供される13万件のフルテキストへのリンクを含んでいるとのことです。
CrossRef Quarterly:
CrossRef Text and Data Mining Service Launching in May(CrossRef, 2014/4)
http://www.crossref.org/10quarterly/quarterly_apr14.html
CrossRef Text and Data Mining Services
https://apps.crossref.org/docs/tdm/
関連:
Elsevier updates text-mining policy to improve access for researchers(Elsevier, 2014/1/31付)
http://www.elsevier.com/connect/elsevier-updates-text-mining-policy-to-improve-access-for-researchers
参考:
CrossRef、研究論文の助成金情報を収集・提供する“FundRef”を公開
Posted 2013年5月29日
http://current.ndl.go.jp/node/23601
国際図書館連盟、“IFLA Statement on Text and Data Mining”を公表
Posted 2013年12月13日
http://current.ndl.go.jp/node/25070
LIBER、テキストマイニングを阻害しない著作権制度を求めるファクトシートを公開(欧州)
Posted 2013年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/23473