“型から抜け出す図書館”:ボストン公共図書館ほか(記事紹介)

米New York Times(オンライン版)に、2014年3月7日付で、“Breaking Out of the Library Mold, in Boston and Beyond”と題する記事が掲載されています。

記事は、冒頭、少年が図書館に入ってきてハンバーガーとフライドポテトを注文し、図書館員から叱責されて、今度はつぶやくようにに注文を繰り返した、というジョークを紹介し、そのうえで、近年の図書館の変化の中で、これも今やまったくなさそうな話ではないとして、ボストン公共図書館を中心に米国のいくつかの図書館の動きを紹介しています。

記事では、ボストン公共図書館がHOMAGO(Hanging Out, Messing Around, and Geeking Out)のスペースになっていることなど、物理的なスペースの変化を紹介しつつ、情報を探すことを促進してきた図書館は今や情報の生産を促進している(コンサルタントのJoe Murphy氏の発言)、70年代には人々はレファレンスデスクに来て質問をしそれに対して1つの回答を提供していたが、今は、人々が見つけてきた多数の回答から取捨選択の手伝いをするナビゲータのような役割となっている(ボストン公共図書館長のAmy Ryan氏の発言)などの発言が紹介されています。

Breaking Out of the Library Mold, in Boston and Beyond(New York Times, 2014/3/7付け)
http://mobile.nytimes.com/2014/03/08/us/breaking-out-of-the-library-mold-in-boston-and-beyond.html?from=homepage

The NY Times Looks at How Some Libraries are “Breaking the Mold”(infoDOCKET, 2014/3/8付け)
http://www.infodocket.com/2014/03/08/the-ny-times-looks-at-how-some-libraries-are-breaking-the-mold/
※Gary Price氏の、図書館サービスの不均衡も重要な問題、との指摘あり。

参考:
E1492 – 新しいサービスを生み出し続けるピッツバーグの公共図書館
カレントアウェアネス-E No.247 2013.10.24
http://current.ndl.go.jp/e1492