世界中の図書館が一斉に1つの電子書籍タイトルを提供する「Big Library Read」が2度目の実施へ:今回は児童書で

2013年9月16日から30日にかけて、2度目となる「Big Library Read」プログラムが実施されるとのことです。

この企画は、米国のOverDrive社が出版社と提携して実施するもので、世界中の図書館が一斉に1つの電子書籍タイトルを利用者に提供することで、図書館での電子書籍提供がその売り上げや著者の認知度向上などに与える影響を明らかにしようというものです。

2013年5月15日から6月1日かけて実施された初回では、Sourcebooks出版の小説「The Four Corners of the Sky」(Michael Malone)で実施されましたが、今回は、HarperCollins出版の児童書「Nancy Clancy, Super Sleuth」(Jane O’Connor著)で実施されるとのことです。

なお、Library Journal誌(Digital Shift)が初回の実施中(5月28日)に掲載した記事では、期間初日・2日目に3,000件以上の貸出がありその後も2,500件前後の貸出があったこと、また、同タイトルのAmazonの売上ランキングが最初の9日間で67,198位から16,798位に上昇したことなどが報告されています。

Big Library Read
http://www.overdrive.com/big-library-read/

Next Big Library Read title unveiled(OverDrive, 2013/8/15付け)
http://overdriveblogs.com/library/

OverDrive Announces Plans For Second “Big Library Read”(infoDOCKET, 2013/8/15付け)
http://www.infodocket.com/2013/08/15/overdrive-announces-plans-for-second-big-library-read/

OverDrive’s Big Library Read Boosts Checkouts, Sales(The Digital Shift, 2013/5/28付け)
http://www.thedigitalshift.com/2013/05/ebooks/overdrives-big-library-read-boosts-checkouts-sales/

参考:
世界中の図書館が一斉に一つの電子書籍タイトルを提供、売り上げなどへの影響を明らかにする「Big Library Read」パイロットプログラム開催中 Posted 2013年5月21日
http://current.ndl.go.jp/node/23537

OCLC、電子書籍に関する公共図書館の“戦略”を紹介するレポートを公表 Posted 2013年8月14日
http://current.ndl.go.jp/node/24156