アジア地域で図書館の建築を通じて貧困問題に取り組んでいる非営利組織READ Globalが、ペンシルバニア大学とそのビジネススクールであるウォートン・スクール(Wharton School) の“Lipman Family Prize”を受賞し、10万ドルが授与されたとのことです。2013年4月24日付けでプレスリリースが出されており、また5月8日付けのKnowledge@Whartonで、READ Globalの事務局長のインタビュー(動画、記録)が公開されています。
プレスリリースに記載された情報によると、READ Globalは、1991年以来、ブータン、インド、ネパールの、識字率が5割を下回り、また世帯の半数以上が貧困線を下回っている地域において、図書館及びリソースセンター(READセンター)を建築し、また併せてその継続的な運営を支える営利企業をペアで整える事業を展開してきたとのことで、これまでに、67のREADセンターが設立され、98の営利企業がその運営を維持し、195万人の人たちに情報へのアクセスを提供しているとのことです。
READ Global Wins 2013 Lipman Family Prize(READ Global, 2013/4/24付け)
http://www.readglobal.org/news-and-media/press-releases/read-global-wins-2013-lipman-family-prize
Using Community Libraries to Create Social Change in Rural Southeast Asia(Knowledge@Wharton, 2013/5/8付け)
http://knowledge.wharton.upenn.edu/article.cfm?articleid=3251
参考:
E1340 – 金融排除問題に対する公共図書館の役割は? カレントアウェアネス-E No.223 2012.09.27
http://current.ndl.go.jp/e1340