2013年2月5日、文部科学省が、平成24年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果を取りまとめ、公表しました。
同調査は、隔年で実施されているもので、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、中等教育学校を対象として、学校図書館の人的整備、物的整備、読書活動の状況について調査するものです。
調査結果の概要として以下の7点が挙げられています。
(1)司書教諭を必ず置くこととされている12学級以上の学校での発令状況は、小・中学校ではそれぞれ99.6%、98.4%であり前回とほぼ同値、高等学校では95.6%であり若干増加している。
(2)学校図書館担当職員(いわゆる「学校司書」)を配置している学校の割合は、小・中学校ではそれぞれ48.0%、48.3%であり前回より増加、高等学校では67.7%であり前回より減少している。
(3)学校図書館図書標準を達成している学校の割合は小・中学校でそれぞれ56.8%、47.5%であり増加しているものの、その割合はいまだ十分ではない状況。
(4)百科事典や図鑑などの共通教材の配備状況については、多くの小・中学校で配備されているものの、刊行後10年以上経過したものが全体の半数以上を占めている。
(5)学校図書館に児童生徒が使用可能なコンピュータを整備している学校の割合は、小・中学校では4割に満たないが、高等学校では約7割である。
(6)学校図書館に新聞を配備している学校の割合は、小・中学校でそれぞれ24.5%、19.0%であり前回より増加している。
(7)読書活動の状況については、多くの小・中学校において全校一斉の読書活動等が行われるなど、おおむね取組が進んでいる。
その他、蔵書のデータベース化、ボランティアの活用や公共図書館との連携状況などについてもまとめられています。
平成24年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果について(文部科学省 2013/2/5付けニュース)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/link/1330588.htm
平成24年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果について(PDF:63ページ)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/link/__icsFiles/afieldfile/2013/02/05/1330588_1.pdf
刊行後10年以上が半数超=学校図書館の百科事典-文科省調査(時事ドットコム 2013/2/5付け記事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013020500863
「図書館に新聞」小学校の25% 文科省調査、NIE浸透(河北新報 2013/2/5付け記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/2013020501001895.htm