2013年1月22日、OCLCが、紙媒体資料の共同管理(シェアード・プリント)に関する新しいプログラム“Shared Print Management Program”を発表しました。各図書館がWorldCatに対象となる資料を登録することで、効率的な共同管理を行うというものです。このプログラムは、2012年3月に終了したOCLCのプロジェクト“Print Archives Disclosure Pilot Project”が発展したもので、そこでは共同保管のためのガイドラインの作成が行われています。
このように複数の図書館で紙媒体資料を共同管理する動きは、デジタル資料の普及や図書館のスペース削減要求を背景としてさかんになっています。地域レベルのコンソーシアムから北米研究図書館センター(CRL)やHathiTrustといった大規模な組織まで様々な取り組みがあり、民間企業のSustainable Collection Servicesが支援サービスを提供するなどもしています。
OCLC Shared Print Management Program to help libraries collaborate and manage collections using WorldCat(OCLC 2013/1/22付けニュース)
http://www.oclc.org/news/releases/2013/20132.htm
Shared Print Management(OCLC)
http://www.oclc.org/productworks/shared-print-management.htm
OCLC Print Archives Disclosure Pilot final report
https://docs.google.com/document/pub?id=1iM86_QRG0vBXqlRwezIA2pOANJdIqmlAnSS_t31WgNU
Shared Print and Deselection Decision Support – Sustainable Collection Services
http://sustainablecollections.com/
参考:
E1137 – OCLC,利用頻度の低い資料の共同管理に向けたレポートを刊行
http://current.ndl.go.jp/e1137
米国西部の研究・大学図書館による紙雑誌の共同保管プログラム“WEST”がその1年目の状況を報告 | カレントアウェアネス・ポータル – http://current.ndl.go.jp/node/21726
冊子体雑誌の共同保存に関するデータベース“Print Archives Preservation Registry”が公開
http://current.ndl.go.jp/node/21556