2012年12月5日、文献管理サービスを提供するMendeleyが、米コロンビア大学図書館と共同開発したCSL Editorをリリースしました。
通常文献管理ツールには論文などに挿入する参考文献リストを出力する機能が備わっていますが、学術雑誌によって書式は異なり、文献管理ツールは様々なフォーマットでリストを出力することが求められます。文献管理ツールではあらかじめ多数のフォーマットに対応していますが、それだけでは十分でないこともあり、ユーザが自分で独自の書式を作成できるようになっています。
このCSL Editorは、そのような、参考文献リストの書式を自分で作成するためのオープンソースのツールです。作成した書式は、Citation Style Languageという標準的な形式でXMLファイルとして保存することができ、Mendeleyだけでなく、その他の文献管理ツールなどで使用することができます。書式は一から作成することも、既存の書式を流用して作成することも可能です。WYSIWYGで作成できるVisual Editorと、XMLで記述するCode Editorの2種類が用意されています。
Visual CSL Editor(※Mendeleyへのログインが必要)
http://csl.mendeley.com/
User guide for the CSL Editor(GitHub)
https://github.com/citation-style-editor/csl-editor/wiki/User-guide-for-the-CSL-Editor
Make your citations look exactly how they should with Mendeley’s visual citation style editor(Mendeley Blog 2012/12/5付け記事)
http://blog.mendeley.com/academic-features/make-your-citations-look-exactly-how-they-should-with-mendeleys-visual-citation-style-editor/
Mendeley Releases Open-Standards Citation Style Editor(The Digital Shift 2012/12/6付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/12/research/mendeley-releases-open-standards-citation-style-editor/
参考:
CA1775 – 大学図書館のサービスとしての文献管理ツール / 林 豊
http://current.ndl.go.jp/ca1775
コロンビア大学図書館、MendeleyとともにCitation Style Languageツールの開発へ
http://current.ndl.go.jp/node/19966