大手学術出版社6社の論文処理費用(APC)のオープンデータセット(2019-2023)(文献紹介)

2024年6月12日付けで、プレプリントサーバーarXivに、大手学術出版社の論文処理費用(APC)のオープンデータセットに関する論文“An open dataset of article processing charges from six large scholarly publishers”が掲載されています。著者はカナダ・オタワ大学図書館のLeigh-Ann Butler氏等です。

大手出版社6社(Elsevier、Frontiers、PLOS、MDPI、Springer Nature及びWiley)の価格表を基に作成された2019年から2023年のAPCのデータセットが紹介されています。データセットには、ジャーナルのメタデータ、複数の通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、日本円、カナダドル)での各年のAPC価格表の情報等が含まれています。

Butler, Leigh-Ann et al. An open dataset of article processing charges from six large scholarly publishers (2019-2023). 2024, arXiv:2406.08356v1.
https://doi.org/10.48550/arXiv.2406.08356

参考:
Delta Think社による主要出版社の論文処理費用(APC)に関する2024年の調査(記事紹介)[2024年05月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/219503

Delta Think社による主要出版社の論文処理費用(APC)に関する調査の続報(記事紹介)[2023年05月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/181529