「国境なき図書館」、ポルトープランスで移動図書館“Bibliotaptap”の運行を開始

2012年7月12日、フランスのNGO組織「国境なき図書館」(Bibliothèques Sans Frontières)が、支援先であるハイチのポルトープランスで、移動図書館“Bibliotaptap”の運営を始めました。Taptap(タプタプ)とはハイチの乗り合いタクシーを意味します。

「国境なき図書館」の記事によると、Bibliotaptapの運営は、2010年のハイチ大地震からのポルトープランスの復興のシンボルに位置付けられているもので、1か月で15,000人以上の利用があったとのことです。また、Bibliotaptapは、ただ図書の貸出を行うだけではなく、地域住民に毎週の寄合いや議論の場を提供する、いわばコミュニティ形成のツールとしての役割や、子どもの教育プログラムの支援でも利用されているとのことです。

今後、2013年1月までに、さらに2台のBibliotaptapが追加されることになっているようです。

Haïti, 2 ans d’action (Bibliothèques Sans Frontièresのウェブサイト)
http://www.bibliosansfrontieres.org/index.php?option=com_content&view=article&id=92:haiti-2-ans-daction&catid=9:haiti&Itemid=86

Bibliothèques sans frontières lance Bibliotaptap à Haîti (Bibliofrance.org 2012/8/3付けの記事)
http://www.bibliofrance.org/index.php?option=com_content&view=article&id=1178:bibliotheques-sans-frontieres-lance-bibliotaptap-a-haiti&catid=57:-articles-de-bibliofrance&Itemid=38

参考:
「国境なき図書館」、ハイチ国家大学の学生や研究者のための電子図書館を開設
http://current.ndl.go.jp/node/19196