2012年8月7日、米国情報標準化機構(NISO)とDAISYコンソーシアムが、新しい標準規格“Authoring and Interchange Framework for Adaptive XML Publishing Specification”(ANSI/NISO Z39.98-2012)を公表しました。その管理はDAISYコンソーシアムによって行われます。
この規格は、デジタル情報を、様々なアクセシブルなフォーマット(配布フォーマット)へ変換できるようなかたちでXML形式によって記述する枠組みを定めたものです。いわゆる交換(中間)フォーマットに関する規格といえます。交換フォーマットから生成される配布フォーマットについては特に制限を課さず、点字や大活字版、EPUBなどを含めた様々な形式が使用できるようになっています。
Z39.98は、元々、デジタル録音図書に関するDAISY 3(ANSI/NISO Z39.86)の後継として策定が進められていたものです。ただし、ドラフト版へのコメントを受けて、Z39.86とは異なる番号を取得し、Z39.86も今後5年間使用を続けることになったそうです。
ANSI/NISO Z39.98-2012
http://www.daisy.org/z3998/2012/z3998-2012.html
NISO and DAISY Consortium Publish Authoring and Interchange Framework Standard(NISO 2012/8/7付けプレスリリース)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=47de4fe39e4ee2256ce26f1438daebb19d394258
NISO and DAISY Consortium Publish Authoring and Interchange Framework Standard(DAISY Consortium 2012/8/7付けニュース)
http://www.daisy.org/daisy-news#newsitem1151
DAISY – National Information Standards Organization
http://daisy.niso.org/
参考:
CA1717 – DAISYの新しい展開:DAISYオンライン配信プロトコル / 水野翔彦
http://current.ndl.go.jp/ca1717
【イベント】公開学習会「DAISY4とEPUB3が実現する電子書籍のアクセシビリティー 誰もが使える電子書籍を日本に」(7/17・埼玉)
http://current.ndl.go.jp/node/21305
次世代DAISYのドラフト(オーサリングと交換に関するパート)が公開中
http://current.ndl.go.jp/node/16262