米国13大学のコンソーシアムCICが開発したコンソーシアム内ILLシステム“UBorrow”

米国の13大学から構成されるコンソーシアム“Committee on Institutional Cooperation(CIC)”のプロジェクト“UBorrow”が、“Rethinking Resource Sharing Innovation Awards”を受賞しました。同賞は、グローバルなインターネット時代における図書館資源共有の在り方を再考する団体“Rethinking Resource Sharing”の主催している、図書館などにおけるリソースシェアリング(資源共有)を通じてユーザの情報アクセスを改善した個人・機関を表彰するものです。

CICには、イリノイ大学やインディアナ大学など「ビッグ10」と呼ばれる12大学およびシカゴ大学が加盟しています。CICが開発したUBorrowはこのコンソーシアム内での資源共有を効率的に行うための仕組みです。CIC加盟大学の構成員は、CIC内および研究図書館センター(CRL)が所蔵する計9,000万冊の図書に対して、図書館員を介さず直接、貸出リクエストを行うことができるということです。UBorrowのシステムは、Relais社のRelais D2D、CICの蔵書目録、OCLC ILLiadを組み合わせて構築されているようです。

UBorrow
http://www.cic.net/Home/Projects/Library/ReciprocalBorrowing/UBorrow.aspx

Rethinking Resource Sharing
http://rethinkingresourcesharing.org/

CIC’s UBorrow wins The Rethinking Resource Sharing Initiative’s 2012 Innovation Award (CIC 2012/6/19付けプレスリリース)
http://www.cic.net/Home/NewsAndPubs/News/12-06-20/CIC_s_UBorrow_wins_The_Rethinking_Resource_Sharing_Initiative_s_2012_Innovation_Award.aspx

参考:
リソースシェアリングにおける優れた取組を表彰する“Rethinking Resource Sharing Innovation Awards”
http://current.ndl.go.jp/node/18427