米国のKuali OLEプロジェクト及び英国のJISCが、電子リソースのグローバルでオープンなナレッジベースを構築する“Global Open Knowledgebase”(GOKb)プロジェクトを発表しました。アンドリュー・W・メロン財団から499,000ドルの助成を受けており、ノースカロライナ州立大学がリーダー機関となっています。発表文や、GOKbのウェブサイトに掲載されているER&L2012でのプレゼン資料ではGOKbは以下のようなものと説明されています。
・電子リソースの出版情報、関連機関、モデルライセンス等の情報を登載する
・コミュニティベースで維持管理を行う
・各種標準規格やクリエイティブコモンズのCC0(パブリックドメイン)ライセンスを採用
・ユーザ用のインターフェースは存在せず、APIで生データを提供する
・オープンソースの図書館システムKuali OLE用のナレッジベース
・ベンダーのナレッジベースを置き換えるものではない
・図書館とベンダーが識別子を共有する場である
・登載データは出版社やCUFTSから提供されるか手動作成する
プレゼン資料では、その他、グローバルなGOKbとKuali OLEで管理されるローカルデータの関係や、データモデル、今後の予定等についても説明されています。
GOKb
http://gokb.org/
International collaboration to help transform way libraries manage their resources(JISC 2012/6/13付けニュース)
http://www.jisc.ac.uk/news/stories/2012/06/data.aspx
Introducing the Global Open – ER&L 2012(GOKb)
http://gokb.org/post/21732535469/introducing-the-global-open-er-l-2012
CUFTS
http://researcher.sfu.ca/cufts
参考:
E1292 – NIIと大学図書館が協力して構築する新たな学術情報基盤の構想
http://current.ndl.go.jp/e1292
オープンソースの図書館システム“Kuali OLE”のバージョン0.6がリリース
http://current.ndl.go.jp/node/20932
英国内の学術図書館の共同ナレッジベースを開発する“Knowledge Base+”プロジェクトのブログが開設
http://current.ndl.go.jp/node/20125