カリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択、米国の公立大学では初

米国のカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の学事審議会(Academic Senate)において、2012年5月21日に、オープンアクセス方針が満場一致で可決されたと発表されました。これによって、UCSFの教員が発表した学術論文は、機関リポジトリ“UC Repository”やPubMed Central等に登載、あるいはオープンアクセス誌に投稿するといった方法で、一般に無料でアクセスできるようにすることが求められます(ただし、論文投稿先の方針によって無理な場合はオプトアウトも可能としています)。米国ではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)等でオープンアクセス方針が採択されていますが、公立の大学では初とのことです。医学系の大学であるUCSFは、米国でもっとも米国国立衛生研究所(NIH)からの助成金を受けている大学で、その規模は2011年で総額約5.3億ドルだったそうです。

UCSF Implements Policy to Make Research Papers Freely Accessible to Public(UCSF 2012/5/23付けニュース)
http://www.ucsf.edu/news/2012/05/12056/ucsf-implements-policy-make-research-papers-freely-accessible-public

UCSF Open Access Policy(UCSF Library)
http://www.library.ucsf.edu/help/scholpub/oapolicy

Open Access Movement Finds New Ally in University of California, San Francisco(The Digital Shift 2012/5/24付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/05/publishing/open-access-movement-finds-new-ally-in-university-of-california-san-francisco/