移動図書館の誇るべき歴史、望みある未来(記事紹介)

2012年4月11日付けでAmerican Libraries誌に掲載されている、米国の移動図書館サービスに関する“Bookmobiles: A Proud History, a Promising Future”という記事の内容を紹介します。移動図書館の歴史は1850年代の英国で始まり、当時は馬によって図書を運んでいました。米国では1905年にメリーランド州ワシントン郡においてMary Lemist Titcomb氏が始めたのが最初と言われています。現在米国では900を超える移動図書館が稼働しており、近年ではコンピュータやインターネット、ゲームや電子書籍を提供するものも出てくるなど、新たなサービスが生まれています。例えば、メンフィス公共図書館では就職支援サービスを、エル・パソ公共図書館では“American Dream Starts @ your library”の助成を受けて貧困地区に対してインターネット接続を提供しています。同じ助成を受けているサレム郡の移動図書館は移民へのサービスを意識してコンビニや教会も停留所に追加しました。記事は、移動図書館サービスは誇るべき遺産を持っており、今日まで続いていると締めくくられています。4月11日は、2012年の全米移動図書館の日でした。

Bookmobiles: A Proud History, a Promising Future(American Libraries Magazine 2012/4/11付け記事)
http://americanlibrariesmagazine.org/news/04112012/bookmobiles-proud-history-promising-future

National Bookmobile Day
http://www.ala.org/offices/olos/nbdhome