Retraction Watch、学術ジャーナル編集者の集団辞職に関するリストを公開:2015年以降の事例を掲載

2023年9月30日、Retraction Watchが公式X(旧Twitter)上で、学術ジャーナル編集者の集団辞職に関するリスト“The Retraction Watch Mass Resignations List”の公開について発表しました。

このリストは2015年以降に様々な理由により編集者が集団辞職した学術ジャーナルについてまとめたものです。

Retraction Watchのウェブサイトでは、2023年のみでジャーナル5誌の編集者が一斉に辞職しており、集団辞職それ自体は新しい話ではないものの、その頻度や注目度は近年高まりを見せていると指摘されています。リストは今後も更新予定であるとしています。

Retraction Watchは、米国の非営利団体The Center for Scientific Integrityが運営する撤回論文等に関する問題を扱うウェブサイトです。

@RetractionWatch(X, 2023/9/30)
https://x.com/RetractionWatch/status/1707893113794986056

The Retraction Watch Mass Resignations List
https://retractionwatch.com/the-retraction-watch-mass-resignations-list/

参考:
Crossref、撤回論文のデータベースRetraction Watch Databaseを買収 [2023年09月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/193034

ハイジャックジャーナルのチェックツール“Retraction Watch Hijacked Journal Checker”(記事紹介) [2022年06月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/46237

Elsevier社の言語学雑誌‘Lingua’のオープンアクセスを巡り、同誌の編集者6名を含む編集委員全員が辞職し、新しい雑誌を立ち上げへ Elsevier社も声明を発表 [2015年11月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/29927