国内11大学からなる学術研究懇談会(RU11)、世界大学ランキング評価方法の改訂を求める声明を発表

学術研究懇談会(RU11)が、トムソン・ロイター社とタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社に対して大学ランキング評価方法の改訂を求める声明を発表しました。RU11は、北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学から成る連合体です。

声明では、2010年度の大学ランキングが各国の大学の特性と国・文化・分野により異なる研究ニーズと社会からの要請に対する配慮が不十分であると指摘し、以下の3点について改訂を要望しています。また、これらについて改訂を行った結果、どうランキングが変動するかを試算した資料も添えられています。

(1)Citation の評価を、Citations/Authorの指標で評価するか、Citations/Paperの指標で評価するかは、組織を研究者の集合体と見るか、論文の集合体と見るかという、根本的な思想の違いによる。我々は従来から使われていた著者あたりのスコア(Citations/Authorもしくは Citations/Facultyの指標)を根拠とすることが妥当と考える。 

(2)地域による補正(Regional Modification)のあり方の再考を求める。 

(3)各大学の分野毎のCitation Impact Scoreに修正を加える前のCitation Impactの数値を併せて開示することを求める。

学術研究懇談会(RU11) 声明文「トムソン・ロイター(Thomson Reuters)社 タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE:Times Higher Education)社による大学ランキング評価方法の改訂を求める」(2011年7月31日付け声明文)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/110817_1_1.htm

トムソン・ロイター社、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション社による大学ランキング評価方法の改訂を要求しました。(京都大学 2011年8月23日付けニュース)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/110817_1.htm

Times Higher Education World University Rankings 2010-11
http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/