米国の非営利団体DuraSpaceが、研究データをアーカイブ・管理するクラウドベースの“Direct-to-Researchers”というサービスを開発していくと発表しました。この新サービスは、現在DuraSpaceが提供しているDuraCloudというサービスを拡張したものという位置づけのようです。DuraSpaceのCEOであるキンプトン(Michele Kimpton)氏は、「研究者は、研究データをアーカイブして助成期間終了後もアクセス可能にしておかなくてはならないというプレッシャーの下にあるが、現在提供されている商用クラウドサービスは彼らのニーズを満足することはできない。我々は、代わりにデータを管理してくれるITスタッフがそばにいないような研究者たちに向けて、安全かつ柔軟にデータを管理するための使いやすいソリューションを提供する」などと語っています。2011年秋に開催予定ワークショップで科学者などのステークホルダーから意見を聞いた上で、“Direct-to-Researchers”に求められる要件を決定し、2013年中にリリースする予定だそうです。
NEWS RELEASE: DuraSpace to Bring Cloud-Based Platform “Direct-to-Researchers”
http://duraspace.org/news-release-duraspace-bring-cloud-based-platform-%E2%80%9Cdirect-researchers%E2%80%9D
参考:
DuraSpace、デジタルコンテンツをクラウド化するサービス“DuraCloud”の新サイトを公開
http://current.ndl.go.jp/node/18128
Dspace財団とFedora commons、共同で“DuraSpace”の開発に着手
http://current.ndl.go.jp/node/9344