2011年6月初旬、米国コロラド州のパウダーリバー公共図書館、フロントレンジコミュニティカレッジ、コロラド州立大学図書館は合同で、電子書籍と電子書籍リーダーに関する調査報告書“eBooks and eReaders in Public and Academic Libraries”を公開しました。同調査の目的は、急速に変化していく電子書籍の世界を理解し、図書館利用者へのサービスに対して提案を行うことだそうで、公共図書館と大学図書館のそれぞれの事情、DRM、機器、フォーマット・標準、アクセシビリティなどの課題について述べられているようです。要約によれば、以下の4点について提案されているようです。
・教育:図書館利用者、職員、管理職、評議員などさまざまなステークホルダーに存在する電子書籍と電子書籍リーダーについての教育ニーズに対応する研修プログラムを作成する。
・技術:電子書籍リーダーに投資をし、図書館でそれらを貸し出し、その結果を評価して将来の改善につなげる。
・アドボカシー:DRMの改善など、図書館にとって可能なかぎり扱いやすい電子書籍へのアクセス方法について、草の根から組織的なレベルまで、提言を行う。
・継続的なパートナーシップと研究:今回のパートナーシップは生産的でうまくいった。各機関はそれぞれさらなる協力の機会を探究していく。
eBooks and eReaders in Public and Academic Libraries (パウダーリバー公共図書館 2011/5付け報告書)
http://www.poudrelibraries.org/about/pdf/ereader-report-2011extended.pdf
同レポートの要約(パウダーリバー公共図書館)
http://www.poudrelibraries.org/about/pdf/ereader-report-2011.pdf