国際ブルーシールド委員会、エジプト情勢を憂慮する声明を発表

2011年1月31日に、国際ブルーシールド委員会(International Committee of the Blue Shield)が、エジプト情勢を憂慮する声明を発表しています。国際ブルーシールド委員会のウェブサイトに掲載されたニュースでは、エジプトの重要な博物館等が略奪の被害にあっている一方で、それらを守る活動が市民によって行われていることを踏まえ、それらの保護活動が、文化財に対する市民の愛情を表しているだけでなく、混乱の渦中にあっては、文化施設や記念建造物はもろいものであることを示していると述べられているようです。そして、国際ブルーシールド委員会は、エジプトのもつ文化財が失われることは人類共有の記憶が失われることであると述べ、エジプト社会のすべての機関に対して、文化財を破壊から守るためのあらゆる活動を行うことを求めるとともに、博物館や他の文化施設を守ろうとした、カイロ市民の勇気ある行動を称え、その活動を続けるよう呼び掛けているようです。

Blue Shield Statement on Egypt – 31 January 2011 (2011/1/31付け Blue Shieldのニュース)
http://www.blueshield-international.org/index.php?option=com_content&view=article&id=109:statement-egypt-31-01-2011&catid=10:statements&Itemid=20

Blue Shield Statement on Egypt (2011/2/1付け IFLAのニュース)
http://www.ifla.org/en/news/blue-shield-statement-on-egypt