2011年1月6日、Nature Publishing Group(NPG)が、オープンアクセスと定期購読に基づくビジネスモデルの声明を発表しています。NPGのプレスリリースでは、Natureのようなトップジャーナルは、発行部数が多く1論文にコストがかかるため、従来通り定期購読に基づくビジネスモデルが望ましいものの、発行部数の少ないローコストの雑誌については、著者から費用(article processing charges)を徴収するなど、オープンアクセスに基づくビジネスモデルが適当であると述べているようです。そして今後NPGは、このオープンアクセスでの事業を拡大していくと述べ、新たにオープンアクセスジャーナルとして、査読付きの“Scientific Reports”の創刊を発表しています。この“Scientific Reports”は、生物学や化学、地球科学、そして物理学といった自然科学をカバーするもので、2011年6月に創刊されるようです。
NPG position statement on open access publishing and subscription business models. (2011/1/6付け NPGのプレスリリース)
http://www.nature.com/press_releases/statement.html
Announcing Scientific Reports, a new open access publication (2011/1/6付け NPGのプレスリリース)
http://www.nature.com/press_releases/scientificreports.html
New journal “Nature ONE” launched today (2011/1/6付け PLoS Blogsの記事)
http://blogs.plos.org/mfenner/2011/01/06/new-journal-nature-one-launched-today/
Nature Publishing Group Announces New Open Access Journal and Support for CC! (2011/1/6付け Creative Commonsのニュース)
http://creativecommons.org/weblog/entry/25925