フィラデルフィアの図書館、6月末までの全館開館維持が決定

厳しい財政難により、市長が市内の54図書館のうち11館を閉鎖するなどの方針を発表していた米国フィラデルフィア市ですが、2008年12月末に裁判所が、「閉鎖予定の分館11館については、市議会または上訴裁判所の決定が出るまで、スタッフを削減した状態で開館を続ける」よう決定を下したことを受け、市長が2009年1月28日、2008/2009会計年度内(~2009年6月30日)の閉鎖案を撤回しました。反対運動を続けてきたフィラデルフィア図書館友の会も、この撤回決定を評価し、感謝の意を示しています。ただ、人員削減により開館日・開館時間の削減は避けられず、また7月以降の見通しも立っていない状況であり、引き続き厳しい状況に置かれています。

ALA | American Libraries – Philadelphia Branches Get Reprieve until July
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2009/January2009/phillybranchessaved.cfm

ALA | American Libraries – Judge Overrules Philadelphia Branch Closings
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2009/January2009/phillyclosingsoverruled.cfm

Friends of the Free Library Philadelphia
http://www.libraryfriends.info/
Free Library of Philadelphia
http://www.freelibrary.org/

参考:
フィラデルフィアの図書館閉鎖問題、法廷に持ち込まれる
http://current.ndl.go.jp/node/9945