PLOSが新たなデータ公開方針へ 論文に関わる全てのデータの公開を要求

2014年2月24日付けの米PLOS ONEのブログで、2014年3月3日からPLOS発行雑誌は新たなデータ公開方針を施行することが発表されました。新方針では、著者に対して研究上の発見に関わるすべてのデータを、論文公開後すぐに、誰もが制限なく利用できるようにすることを求めています。著者は論文の冒頭に、データがどこで、どのようにして利用可能かを示した”Data Availability Statement”を書くように求められるとのことです。なお患者情報等のプライバシーに関わるデータや絶滅危惧種に関するデータ、第三者が保有するデータなど、データ公開の例外を認める場合もあるとされています。

このデータ公開方針は2013年12月に案が示され、コメントが受け付けられていたものです。最終的な方針は2014年3月1日に公開予定とされています。

PLOS’ New Data Policy: Public Access to Data(EveryONE The PLOS ONE Community Blog、2014/2/24付け)
http://blogs.plos.org/everyone/2014/02/24/plos-new-data-policy-public-access-data/

Data Access for the Open Access Literature: PLOS’s Data Policy(PLOS、2013/12/12付け)
http://www.plos.org/data-access-for-the-open-access-literature-ploss-data-policy/

Update on PLOS Data Policy(PLOS、2014/1/23付け)
http://www.plos.org/update-on-plos-data-policy/

参考:
E1481 – 大学図書館による研究データ公開支援にむけて:英国調査報告 カレントアウェアネス-E No.245 2013.09.26
http://current.ndl.go.jp/e1481

E1531 – 研究データの共有と活用のために:研究データ同盟の分科会 カレントアウェアネス-E No.253 2014.02.06
http://current.ndl.go.jp/e1531

E1537 – 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動 カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
http://current.ndl.go.jp/e1537