E321 – Google Scholarと図書館の電子情報資源をリンクさせる試み

カレントアウェアネス-E

No.57 2005.04.20

 

 E321

Google Scholarと図書館の電子情報資源をリンクさせる試み

 

 リンキング技術(CA1506参照)を用いて,学術情報を対象とした検索エンジンであるGoogle Scholar(E273参照)の検索結果から,図書館が所蔵する電子情報資源に利用者を適切に導こうとするプロジェクトが,Googleと北米を中心とした28あまりの図書館によって行われている。OpenURL(E100E181参照)のリンク・リゾルバー(CA1482参照)を活用したもので,利用者はGoogle Scholarの検索結果に現れるリンクをクリックするだけで,図書館が購入している電子ジャーナル等へ直接にアクセスできる。現時点では対象資料が限定されているものの,プロジェクトは順調に進んでいるという。

 なお,米国情報標準化機構(NISO)によって標準化が進められていたOpenURLは,2005年4月15日にANSI/NISO Z39.88-2004として承認された。

Ref:
http://www.libraryjournal.com/article/CA513291
http://www.niso.org/standards/standard_detail.cfm?std_id=783
CA1506
E273
E100
E181
CA1482