E181 – OpenURLの実装と標準化の動き

カレントアウェアネス-E

No.33 2004.03.17

 

 E181

OpenURLの実装と標準化の動き

 

 様々な情報源に対するメタデータや識別子をURLとして送信するための体系的な表現方法であるOpenURL(CA1482参照)の実装が,各地で進んでいる。

 例えば米国議会図書館は,2月17日,オンライン版の「ラテンアメリカ研究ハンドブック」に同館で初めてOpenURLを実装したと公表した。同ハンドブックは,ラテンアメリカに関する文献の書誌事項や解題など30万件以上のレコードからなるデータベースである。また同日,英国の情報システム合同委員会(JISC)も,英国の高等教育におけるOpenURLの利用促進を意図して,OpenURLルータの提供サービスを開始した。このルータは各機関が設置するリンクリゾルバーの集中レジストリとして働くもので,これによってリゾルバー設置機関は,サービスプロバイダごとに行わねばならなかった登録・管理作業を一括して行えるようになる。

 一方,米国情報標準化機構(NISO)で進められていたOpenURLの標準規格化(E100参照)は,ANSI/NISO Z39.88-200xとして,3月10日にメンバーによる投票が終了した。投票結果の発表が待たれる。

Ref:
http://www.loc.gov/today/pr/2004/04-025.html
http://www.openurl.ac.uk/doc/
http://www.niso.org/standards/standard_detail.cfm?std_id=783
CA1482
E100