E183 – 図書館員はベビーシッター? 米公共図書館が対応に苦慮

カレントアウェアネス-E

No.33 2004.03.17

 

 E183

図書館員はベビーシッター? 米公共図書館が対応に苦慮

 

 米国では,仕事の関係などで面倒を見ることのできない子どもを,ベビーシッターに預ける代わりに長時間図書館に一人で待たせる保護者がおり,公共図書館員の悩みの種となっている。2月2日の Washingtonpost.com の記事によると,そうした保護者が出てくる理由は,図書館が公園などに比べ安全な場所だと保護者に見なされていることにあるようだ。

 これに対して図書館側は,図書館が子どもにとって安全な場所だと考えられていること自体は嬉しいが,一人でいる子どもに対して図書館員が常に注意を払うのは難しく,またそれは図書館本来の仕事ではないとしている。この問題は特定の図書館に限ったものではないが,特にべビーシッターを雇う金銭的な余裕のない移民を利用者に持つ図書館にとっては,大きな問題となっているという。

Ref:
http://www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn/A4379-2004Feb1?language=printer