米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館、Geisel図書館の開館50周年を記念して2020年9月から1年間祝賀イベントを開催

2020年8月6日、米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館は、同校のGeisel図書館の開館50周年を記念して、2020年9月から1年間祝賀イベントを開催することを発表しました。

Geisel図書館は、1970年9月に大学構成員と一般市民向けに開館したかつての同校の中央図書館であり、現在も同校の知的生産の中心地に位置づけられる図書館です。サンディエゴ校図書館は、同校を代表する象徴的な建築でも知られるGeisel図書館の遺産としての重要性を改めて認識する目的で、1年間にわたる祝賀イベントを開催する、としています。

2020年度から2021年度にかけての学事暦中には、ウェストオーバー(Tara Westover)氏ら米国の著名な作家による講演会など様々な催しが計画されています。また、Geisel図書館の建築デザイン、キャンパス内での重要性、Geisel図書館の歴史を追った年表、ポップカルチャーにおけるこれまでの言及などを解説した特設ウェブサイトが立ち上げられています。

カリフォルニア大学サンディエゴ校Geisel図書館は、1970年6月29日に約75万冊の蔵書が移され、同年の秋学期から同校の中央図書館として開館し、現在では700万点以上の資料を擁して同校の研究者・学生や一般市民の知的ニーズを満たす施設として、1日あたり6,600人以上、年間約230万人が来館しています。建物は、力強く恒久的な手が知識そのものを宙に浮かべるという著名な建築家ペレイラ(William Pereira)の思想を反映したブルータリズム建築により設計されています。

UC San Diego Commemorates 50th Anniversary of its Iconic Geisel Library with Yearlong Celebration(UC San Diego Library,2020/8/6)
https://library.ucsd.edu/news-events/geisellibrary50thanniversary/

Geisel Library’s 50th anniversary
https://geisel50.ucsd.edu/
※Geisel図書館50周年を記念して立ち上げられた特設サイトです

参考:
米国建築家協会(AIA)・米国図書館協会(ALA)主催の2019年図書館建築賞受賞6館が発表される
Posted 2019年5月8日
https://current.ndl.go.jp/node/38117

米国大学研究図書館協会(ACRL)、米国の大学図書館建築に関するレポートを公開
Posted 2015年2月20日
https://current.ndl.go.jp/node/28028