英国研究情報ネットワーク(RIN)が、2007年4月に実施した研究者の大学図書館利用に関する調査、およびその後に実施した研究者やライブラリアンに対するインタビュー調査の結果を元に、大学の実質的な運営責任者である副学長やその他の経営責任者に向けのガイド『研究図書館の輝ける未来を確保するために』(Ensuring a bright future for research libraries: a guide for vice-chancellors and senior institutional managers)を刊行しました。
これは、優れた図書館・情報サービスが教育、学習に有益であるのみならず、研究にとっても必要不可欠な存在であるということと共に、研究者の進化するニーズに歩調を合わせた図書館・情報サービスを確保する方法を説明するものです。(1)図書館のコンテンツ、蔵書と研究戦略とを結びつけること、(2)目録作成、ナビゲーション、情報探索、発信、アクセス:研究者のニーズ、(3)スキルと専門性の共有、(4)研究成果のコミュニケーションと評価、(5)キュレーション、保存と廃棄、(6)持続可能なリソース、の6つのフレームワークを設定し、それぞれについて、大学・高等教育機関がすべきことを提言しています。
Ensuring a bright future for research libraries | RIN
http://www.rin.ac.uk/bright-futures-libraries
November 25, 2008付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2008/11/ensuring-bright-future-for-research.html
参考:
E651 – 研究図書館の将来像は?: 研究者の意識調査報告書公開
http://current.ndl.go.jp/e651