オーストラリアのフリンダース大学図書館では、1994年から、3年間、フルタイム、有給の大学院生限定大学図書館実習プログラムを実施しています。“Library 2.0”関連の人気ブログ“Tame The Web”に、このプログラムで現在実習中の大学院生の話が掲載されています。
これは、
・図書館のポストに空きが出ても、ほとんどの場合、経験者を優先して採用する。このため、新規に資格を得た図書館司書の働き場所がない
・現時点で図書館で職についている図書館司書は皆、経験豊かで有能だが、若くはなく、ともすれば保守的になりがちである
といった問題点を解消するべく始められたもので、同館は空きポストができると、まず、新人でも務まるものなのかを判断し、新人で務まるものであれば、このプログラムの対象として人材を公募します。応募資格は、大学院生または大学院修了生で、経験者はこの段階で落とされます。3年間、時に勤務内容を変えながらフルタイム、有給で勤務し、その後、正規の図書館司書になるというキャリアパスを採用しており、これまで15人がこのプログラムを受け、11人が現在も同館で図書館司書をしているとのことです。ちなみに残り4人は他の機関に移ったとあります。
Flinders University Graduate Trainee Librarian Program – Adelaide, South – Tame The Web
http://tametheweb.com/2008/06/03/flinders-university/
Flinders University Graduate Trainee Librarian program
http://www.lib.flinders.edu.au/info/trainee/index.html