財政難のため全公共図書館が閉鎖された米国オレゴン州ジャクソン郡で、図書館を民間企業“Library Systems & Services LLC（LSSI）”に委託して再開館する案が、8月21日に同郡の予算委員会で承認されました。LSSIとの契約は10月1日に予定されている郡政委員会で承認される必要がありますが、承認される方向だと目されています。
予算委員会では、LSSIの提案と、米国・カナダ・プエルトリコの労働者が結成している労働組合の国際団体“Service Employees International Union（SEIU）”の提案が審議され、全会一致で前者の提案が承認されたそうです。これまでの図書館運営費は年間875万ドルでしたが、SEIUは750万ドル、LSSIは430万ドルを提案していました。LSSIはまた、4月の閉鎖時に解雇された図書館職員110名に対し、今後のポジションについてインタビューを行うことに合意しているとのことです。
なおSchool Library Journal誌は、このLSSIの図書館再開館案では、開館時間が大幅に短縮されることに懸念を表明しています。
Questions Remain About Jackson County Library’s Reopening – School Library Journal
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6473002.html
参考：
E649 (No.107) – 米国オレゴン州ジャクソン郡，財政難で全公共図書館閉鎖
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=666
