オンラインジャーナル“Journal of Web Librarianship”において、2021年4月14日付で、論文“The Impact of the COVID-19 Pandemic on Digital Library Usage: A Public Library Case Study”が公開されました。
セルビア共和国・クニャジェヴァツの公共図書館“Njegos”のJelena Ćirića氏とベオグラード大学Vinča Institute of Nuclear SciencesのAleksandar Ćirić氏によるものです。
Abstractによると、コロナ禍でのロックダウン政策下で公共図書館が利用者に提供できた唯一のものがデジタルコンテンツであり、同館においても、デジタルコンテンツへのアクセスの改善や利用の促進に努めたとしています。本文献は、今後のサービス改善につなげるために行った同館のデジタルライブラリーへのアクセスの分析結果をまとめたものです。
モバイルデバイスがアクセスに使われる傾向にあったこと、平均利用時間は約130%増加し、最も制限が厳しかった2020年3月のロックダウン時にピークを迎えたこと、ソーシャルメディア(特にFacebook)への投稿の閲覧数は、パンデミック時に前年と比べて多く閲覧されており、デジタルライブラリーの利用促進の手段として効果的なものであったことなどが指摘されています。
Jelena, Ćirić.:Aleksandar Ćirić. The Impact of the COVID-19 Pandemic
on Digital Library Usage: A Public Library Case Study. Journal of Web Librarianship. 2021.
https://doi.org/10.1080/19322909.2021.1913465
参考:
“The Journal of Web Librarianship”創刊へ
Posted 2006年5月25日
https://current.ndl.go.jp/node/3984