2020年12月17日、米国議会図書館(LC)は、20年以上をかけて実施してきた、初代・ワシントン(George Washington)大統領から第30代・クーリッジ(Calvin Coolidge)大統領までのうち、同館が所蔵する23人分の大統領文書のデジタル化事業が終了したと発表しています。同館では、2021年1月20日の次期大統領就任式までの間、ソーシャルメディア上でデジタル化した大統領コレクションを紹介していくとしています。
LCが所蔵する23人の大統領コレクションは、寄贈や購入により入手されたもので、連邦議会は、1957年、その価値の重要性から、コレクションの整理・目録の作成・マイクロフィルム化をLCに命じる法律を制定しました。同業務は1976年に終了しましたが、デジタル時代をむかえたことからデジタル化作業を行ない、今回、第22代・クリーブランド(Grover Cleveland)大統領、第23代・ハリソン(Benjamin Harrison)大統領、第27代・タフト(William Howard Taft)大統領、第30代・クーリッジ大統領の文書がデジタル化公開されたことでLCが所蔵する全大統領コレクションのデジタル化が終了しました。これまで330万点以上の画像が公開されています。
第31代以降の大統領文書に関しては、大統領記録を保管・管理する大統領図書館システムを国立公文書館(NARA)が運営しています。
Library of Congress Completes Digitization of 23 Early Presidential Collections (LC,2020/12/17)
https://www.loc.gov/item/prn-20-085/
参考:
米国議会図書館、初代大統領ジョージ・ワシントンの文書類を、検索機能などを拡張した新しいプラットフォームに移転して公開
Posted 2017年1月24日
https://current.ndl.go.jp/node/33310
米国議会図書館、リンカーン大統領文書をフルカラーで再デジタル化しオンラインで公開
Posted 2017年11月9日
https://current.ndl.go.jp/node/34976
米国議会図書館(LC)、ウィルソン大統領文書をオンラインで公開
Posted 2018年5月18日
https://current.ndl.go.jp/node/36025
米国議会図書館(LC)、セオドア・ルーズベルト大統領文書をオンラインで公開
Posted 2018年10月18日
https://current.ndl.go.jp/node/36859
米国議会図書館(LC)、ジェームズ・ガーフィールド大統領関係文書をオンラインで公開
Posted 2019年7月25日
https://current.ndl.go.jp/node/38667