米国議会図書館(LC)、ヒスパニック文学の録音アーカイブの名称を変更:オンラインコンテンツも新たに追加

2020年10月5日、米国議会図書館(LC)は、LCが1943年から構築するヒスパニック文学の録音アーカイブ“Archive of Hispanic Literature on Tape”の名称を2020年10月から変更し、“PALABRA Archive”とすることを発表しました。米国で2020年9月15日から10月15日まで開催されているヒスパニック文化遺産月間(National Hispanic Heritage Month)におけるLCの取組の一環として行われたものです。

“Archive of Hispanic Literature on Tape”では、ホルヘ・ルイス・ボルヘスやパブロ・ネルーダなど高名な詩人や作家による自作朗読の録音記録を、名称どおりテープ録音によって収集してきました。しかし、2006年からの録音はデジタル形式で実施されており、テープによる既存録音分も全てデジタル化が完了しています。今回の“PALABRA Archive”への名称変更は、このような時代状況の変化を踏まえて、アナログからデジタルのアーカイブへの移行を示すものと位置付けられています。なお、スペイン語の“palabra”(ポルトガル語では“palavra”)はいずれも“Word”(言葉)を意味する単語です。

“PALABRA Archive”の一部は以前からオンラインストリーミングで利用可能となっており、今回新たにミゲル・アンヘル・アストゥリアス、アルベルト・マングェルら50名の録音が追加されました。また、“PALABRA Archive”のリサーチガイドや、録音を用いたオンライン展示“TravelingWords and Sounds:The PALABRA Archive from the Hispanic Division”も新たに公開されています。

Hispanic Audio Archive Rebrands as the PALABRA Archive and Releases New Recordings(LC, 2020/10/5)
https://blogs.loc.gov/international-collections/2020/10/hispanic-audio-archive-rebrands-as-the-palabra-archive-and-releases-new-recordings/

The PALABRA Archive(LC)
https://www.loc.gov/collections/the-palabra-archive/

関連:
Hispanic Heritage Month Events at the Library of Congress(LC, 2020/9/18)
https://www.loc.gov/item/prn-20-062/hispanic-heritage-months-events-at-the-library-of-congress/2020-09-18/
※LCがヒスパニック文化遺産月間中に開催するイベント等の一覧です。

参考:
米国議会図書館(LC)、ヒスパニック文学の録音アーカイブをオンラインで公開
Posted 2015年9月17日
https://current.ndl.go.jp/node/29455