2020年10月1日、独立行政法人国立文化財機構が、文化財防災センターを設置したと発表しています。
2014年度から文化庁の補助事業により実施してきた文化財防災ネットワーク推進事業で築いた基盤を、常設の組織としてさらに充実・発展させ、日本の文化財防災ネットワークの拠点となることを目指すとしています。
本部は奈良文化財研究所に置かれ、東日本ブロック中核拠点は東京文化財研究所、西日本ブロックの中核拠点は奈良文化財研究所が務めます。また、東京文化財研究所が北海道・東北地方、東京国立博物館が関東・甲信越地方、奈良文化財研究所が中国・四国地方、京都国立博物館が富山・石川・福井・岐阜・滋賀・京都・兵庫、奈良国立博物館が静岡・愛知・三重・大阪・奈良・和歌山、九州国立博物館が九州地方を担当します。
頻発する各種の災害から多様な文化財をまもるため、関係機関との連携体制の構築、技術的課題の研究、啓発活動などの事業を実施し、災害発生時には、文化庁をはじめとした多くの組織や専門家の協力によって迅速かつ効果的な救援活動の中心的な役割を担うとしています。
文化財防災センターの設置について(国立文化財機構,2020/10/1)
https://www.nich.go.jp/infomation/news/201001-2/
文化財防災センターが設置されました。(文化財防災ネットワーク)
https://ch-drm.nich.go.jp/news/notice/201001news/
https://ch-drm.nich.go.jp/wp-content/uploads/2020/10/201001_center-pamphlet.pdf
※二つ目のURLはパンフレット[PDF:4ページ]です。
参考:
国立文化財機構、文化遺産防災ネットワーク推進会議(第1回)を開催
Posted 2014年10月22日
https://current.ndl.go.jp/node/27275