韓国図書館協会(KLA)、図書館の再開館に関する声明を発表:再開館には一層の慎重さが必要

2020年6月23日、韓国図書館協会(KLA)が、図書館の再開館に関する声明を発表しました。

声明では、政府が5月初旬に生活の中で距離を置くという方針へと政策を変更したことをうけ、図書館では再開館への準備を行ってきたものの、最近、首都圏を中心に、急速に新型コロナウイルス感染症が拡大しており、高齢者を含む不特定の市民が多数利用する公共機関としての図書館は感染症のクラスター源となる可能性が高いことから、KLAでは、より慎重に、社会的距離を置く方針を取ることとし、首都圏の新型コロナウイルス感染症の状況が改善され、安全性が確認されるまで図書館空間の利用は引き続き中断し、市民や職員の安全が確保されている状況でのみ限定的にサービスを提供するとしています。

KLAは、図書館の運営者と市民に対して、図書館の全面的開館はまだ難しいことへの理解を求めています。

2月からの図書館の全面休館を受けて、図書館界が、電子書籍等のデジタル資源の提供拡大、非対面方式での貸出、オンライン講座の実施等を行ってきたことも述べられています。

[의견서]코로나19 이후 도서관 재개관은 더욱 신중해야 합니다([意見書]新型コロナウイルス感染症以降の図書館の再開館はより一層の慎重さが必要である)(KLA,2020/6/23)
https://www.kla.kr/jsp/info/association.do?procType=view&f_board_seq=58286

参考:
韓国国立中央図書館(NLK)を含む首都圏所在の文化体育観光部所管の図書館・博物館・美術館が再度休館
Posted 2020年5月29日
https://current.ndl.go.jp/node/41067

韓国・新型コロナウイルス感染症中央災難安全対策本部、生活防疫に関する詳細指針を発表:図書館に関する指針も
Posted 2020年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40891