ILL担当図書館員として全力を尽くしつつ資源共有の環境を改善することを手助けする2020年を見据えた12の洞察(記事紹介)

ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Librisが、2020年1月9日付でブログ記事“Interlibrary Loan Librarian? Here are 12 Insights for 2020”を公開しました。

同記事はEx Librisの支援の下、相互貸借サービスを手掛けるRapidILLのDirector of Product ManagementであるMike Richins氏が、同氏の作成した無料電子書籍“12 ILL Insights for 2020”を紹介したものです。“12 ILL Insights for 2020”は、個々の図書館のコレクションと複数の図書館で共同構築する資源共有ネットワークとの境界の曖昧化が進む2020年現在において、ILL担当図書館員の業務の重要性に焦点を当てながら資源共有環境の向上に向けた組織的戦略改善に役立つ12の洞察を抽出した内容です。人工知能・機械学習を活用した予測的なILLサービス等の「進行中の最新の技術革新」、急速に変化する知的財産を巡る環境に対応しながら資源共有を進めるための「複雑な著作権問題を適切に案内することの重要性」、デジタルネイティブとしてオンラインからの迅速でシームレスなサービスを求めるなどの「Z世代(概ね1995年から2010年生まれの世代)のサービスへの期待」といった、12のトピックについて簡潔な洞察が加えられています。

“12 ILL Insights for 2020”は、氏名・メールアドレス等の登録が必要ですが、Ex Librisのウェブサイトから無料でダウンロードすることができます。

Interlibrary Loan Librarian? Here are 12 Insights for 2020(Ex Libris,2020/1/9)
https://www.exlibrisgroup.com/blog/interlibrary-loan-librarian-here-are-12-insights-for-2020/

12 ILL Insights for 2020(Ex Libris)
https://page.exlibrisgroup.com/rapidill-12-insights-to-2020

参考:
米・Ithaka S+R、イシューブリーフ“What’s a Collection Anyway?”を公開
Posted 2019年6月13日
https://current.ndl.go.jp/node/38341

Ex LibrisがRapidILLを買収
Posted 2019年6月25日
https://current.ndl.go.jp/node/38445