韓国・京畿道が、2019年9月5日付で、道内の公共図書館や「小さな図書館」において多文化サービスを推進するための施策を実施すると発表しました。
1点目は、公共図書館で活用可能な多文化サービスマニュアルの作成です。マニュアルは、図書館の多文化対応、多文化プログラムの企画・運営、多文化資料の購入等の実務的な内容で構成されます。また、サービス内容を地域による特徴をいかして類型化し、多文化拠点図書館や「小さな図書館」など10館で試験運営するとしています。
2点目は、多文化拠点図書館31館を選定し、資料購入費として1館あたり2,100万ウォンを充てるとしています。また、公共図書館・多文化支援センター・地域児童センターなど10か所でも多文化読書文化プログラムを試験実施するとしています。
3点目は、「グローバルガーディアン(多文化教育活動家)」養成です。地域の図書館や教育機関において多様な文化芸術・人文教育を担当する専門家として、国際結婚で韓国に移住した女性の社会適用と社会参加を促し、最終的には雇用創出に寄与することを目的とするものです。
경기도도서관, 다양한 다문화서비스 사업 추진(京畿道図書館、多様な多文化サービス事業推進)(京畿道庁・京畿道ニュースポータル,2019/9/4)
https://gnews.gg.go.kr/briefing/brief_gongbo_view.do?BS_CODE=s017&number=41727&subject_Code=BO01
参考:
CA1946 – 韓国の公共図書館の多文化サービス-プログラム事例を中心として- / 廣田美和
カレントアウェアネス No.339 2019年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1946
E1900 – 『多文化サービス実態調査2015報告書』刊行
カレントアウェアネス-E No.323 2017.04.13
http://current.ndl.go.jp/e1900