市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」がリニューアル公開:AIによる「くずし字」自動認識機能を搭載

2019年7月22日、国立歴史民俗博物館、京都大学、東京大学が連名で、古文書史料の市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」を同日にリニューアル公開することを発表しました。

「みんなで翻刻」は、国立歴史民俗博物館・京都大学古地震研究会・東京大学地震研究所のメンバーを中心に開発が進められています。今回のリニューアルの概要として、以下の点が挙げられています。

・IIIFに対応したことにより、国立国会図書館や国文学研究資料館など、さまざまな機関が公開するデジタル史料を「みんなで翻刻」で扱うことが可能となったこと

・「東寺百合文書」や、東京大学附属図書館が所蔵する地震史料のコレクション「石本コレクション」を公開し、市民と協働で翻刻を進めるとともに、翻刻されたテキストはオープンデータとして公開すること

・AI による「くずし字」の自動認識機能を搭載し、「くずし字」に慣れない初心者でも、AI の支援を受けながら翻刻作業に参加できるようにしたこと

プレスリリース(国立歴史民俗博物館)
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/
※2019年7月22日付けのプレスリリースに「市民参加型翻刻プロジェクト「みんなで翻刻」が7月22日リニューアル 公開!」とあります。

市民参加型翻刻プロジェクト「みんなで翻刻」が7月22日リニューアル公開!〜さらに多くの災害史料や「東寺百合文書」を市民参加で解読します〜(国立歴史民俗博物館, 2019/7/22)
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/p190722/index.html

みんなで翻刻
https://honkoku.org

参考:
地震史料翻刻プロジェクト「みんなで翻刻」、東京大学地震研究所図書室所蔵の古文書495点の翻刻完了を発表
Posted 2019年3月20日
http://current.ndl.go.jp/node/37831

京都大学古地震研究会、Webアプリケーション「みんなで翻刻【地震史料】」を公開
Posted 2017年1月11日
http://current.ndl.go.jp/node/33228