2019年1月23日、米・クリーブランド美術館(CMA)が、高精細画像(JPG、TIF)及びメタデータ(解説文・展示歴・引用文献・カタログレゾネの番号・出所情報等)をCC0ライセンスのもと公開したと発表しています。
対象はパブリックドメイン(PD)となっている同館所蔵の芸術作品3万点で、商用・学術・非商用問わず、共有・編集・再利用が可能です。PDに加え著作権保護期間中や利用制限のある所蔵作品のものを含めた約6万1,000点のメタデータも公開されています。
検索機能はMicrosoftのクラウドサービス“Azure Search”を用いて構築されているほか、PDの画像は、Creative Commons Search Beta、Internet Archive(IA)、Artstor、Artsからも検索可能となっています。
また、APIが提供されているほか、GitHub上でCSVファイルやJSON形式のファイルが公開されています。
あわせて、同館では、来館者がPDもしくは手動操作機器で公開されている作品の静止画・動画を撮影することも可能としました。CMAでは、そのように撮影されて利用者によって作成されたメディアの権利を放棄するとともに、それらをCreative Commmonsライセンスに基づいての公開を検討することを推奨しています。
The Cleveland Museum of Art Advances Open Access Movement (CMA,2019/1/23)
http://www.clevelandart.org/about/press/media-kit/cleveland-museum-art-advances-open-access-movement
Open Access at the Cleveland Museum of Art(CMA)
http://www.clevelandart.org/open-access
Search the Collection(CMA)
http://www.clevelandart.org/art/collection/search
The Cleveland Museum of Art Open Access API(CMA)
http://openaccess-api.clevelandart.org/
The Cleveland Museum of Art Open Access(GitHub)
https://github.com/ClevelandMuseumArt/openaccess
参考:
クリエイティブ・コモンズ、“CC Search”の最新版(Beta)を公開
Posted 2017年2月8日
http://current.ndl.go.jp/node/33419
Artstor、公共機関が所蔵する1万点を超す画像等をデジタルライブラリで公開
Posted 2018年6月28日
http://current.ndl.go.jp/node/36248
世界のアートを発見し、学び、集めるためのプラットフォーム“Artsy”
Posted 2013年1月9日
http://current.ndl.go.jp/node/22676
米・シカゴ美術館、所蔵作品の画像をCC0ライセンスで公開
Posted 2018年10月26日
http://current.ndl.go.jp/node/36919
米・メトロポリタン美術館、APIを公開:Googleとの連携も発表
Posted 2018年10月29日
http://current.ndl.go.jp/node/36927
米・メトロポリタン美術館、画像37万5,000点を、CC0ライセンスで公開
Posted 2017年2月8日
http://current.ndl.go.jp/node/33418
所蔵作品デジタル化の魁・アムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”(記事紹介)
Posted 2015年5月28日
http://current.ndl.go.jp/node/28564