2018年6月11日、英国王立協会は同協会の刊行するオープンアクセス(OA)誌Open Biologyにおいて、査読登録サービスPublonsと連携し、論文の著者が査読者を評価する著者フィードバック機能を提供すると発表しました。
Open Biology誌はいわゆるオープン・ピア・レビューを採用する、査読レポート等のやり取りの内容を論文とあわせて公開する雑誌です。査読者は査読レポートを匿名とすることも、記名公開することも選択できます。新たに導入された著者フィードバック機能では、Publonsのアカウントを持っている査読者について、著者が9段階で査読の内容を評価することができます。7点以上の評価を得た査読者については、Publonsのプロフィール上で“Excellent”評価バッヂが表示されるようになるとのことです。
Author feedback feature – a new Publons initiative(The Royal Society Publishing blog、2018/6/11付け)
https://blogs.royalsociety.org/publishing/author-feedback-publons-initiative/
参考:
英国王立協会、初のオープンアクセス誌“Open Biology”を創刊
Posted 2011年10月21日
http://current.ndl.go.jp/node/19356
査読登録サービスPublonsが英国工学技術学会(IET)との連携を発表
Posted 2018年6月5日
http://current.ndl.go.jp/node/36110
査読登録サービスPublonsがTaylor & Francis社とのパートナーシップ締結を発表
Posted 2018年3月28日
http://current.ndl.go.jp/node/35749
Clarivate Analyticsが査読登録サービスPublonsを買収
Posted 2017年6月6日
http://current.ndl.go.jp/node/34113
SAGE社と米国微生物学会、Publonsと協力関係を締結
Posted 2015年6月12日
http://current.ndl.go.jp/node/28672
Emerald社、査読者の貢献の認知度を高めるためにPublonsと試行プログラムを開始
Posted 2015年11月24日
http://current.ndl.go.jp/node/30034