2013年11月1日、日本アーカイブズ学会と日本物理学会が、共同声明「福島第一原発事故に関わる放射線測定データの保全と後世へのアーカイブズ化を」を発表しました。
共同声明では、各所に散在している放射線測定データについて、資料としての価値を説明し、これらを散逸・消失から守り多くの人が活用できるようにするために、両学会が国立国会図書館と協力してデータの保全とアーカイブズ化の実現に向けた議論を進めていることを示しています。その上で、放射線測定データを保有している機関や個人に対して、アーカイブズ・システムの態勢が整うまで、それらのデータとそのデータを得た測定についてのあらゆる情報(メタデータ)の保全に努めるよう、呼びかけが行われています。
なお共同声明では、政府、自治体、東京電力等による放射線測定データだけでなく、市民や学術・民間機関によるものについても、「あらゆる立場の人々により放射線測定が広範に行なわれた状況それ自体が社会的・歴史的に重要な事実であり、資料としてできるかぎりありのまま後世に伝えることが重要」とされています。
福島第一原発事故に関わる放射線測定データの保全と後世へのアーカイブズ化を(日本アーカイブズ学会)
http://www.jsas.info/modules/news/article.php?storyid=147
福島第一原発事故に関する放射線測定データのアーカイブズ化について、アーカイブズ学会との共同声明を発表しました。(日本物理学会、2013/11/1掲載)
http://www.jps.or.jp/information/2013/11/post-11.html
関連:
NDL東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)
http://kn.ndl.go.jp/
参考;
市民放射能測定所による測定データを共有するデータベース「みんなのデータサイト」が公開 Posted 2013年9月20日
http://current.ndl.go.jp/node/24415