10月26日、ソウル図書館が開館しました。
ソウル特別市の地域代表図書館(「図書館法」第22条。当該地域の図書館施策を策定・施行し、関連したサービスを体系的に支援する図書館)として、以下3種類の機能を担うとのことです。
・地域公共図書館の支援・協力機能:ソウル特別市内25自治区内に所在する公共図書館・小さな図書館を支援。
・特化した専門情報資料の収集・提供機能:ソウル関連の行政情報、ソウル学資料を収集・提供。
・公共図書館の基本機能:蔵書20万冊、閲覧席390席、資料室7室(一般資料室、障害者資料室、ソウル資料室、世界資料室、デジタル資料室、展示企画室、定期刊行物室)による利用者サービス。
施設は、日本統治期の1926年に、京城府庁舎として建築され、終戦後はソウル市庁舎として使われていた建物を、4年あまりかけて改修したものです(登録文化財第52号)。折衷ルネサンス様式の外観をそのまま残しているほか、3階の中央ホールに、旧市庁舎時期の市長室、接見室などを復元し、ソウル市の行政を担う庁舎であったことを伝えています。
옛 서울시청사가 「서울도서관」으로 다시 태어납니다(旧ソウル市庁舎が「ソウル図書館」に生まれ変わります)(ソウル図書館 2012/10/17付け報道資料)
http://lib.seoul.go.kr/bbs/content/24_4074
옛 서울시청사가 ‘서울도서관’으로 재탄생합니다!(旧ソウル市庁舎が「ソウル図書館」に生まれ変わります!)(ソウルマニア(ソウル公式ブログ))
http://blog.seoul.go.kr/2334
遂に遂に!旧ソウル市庁が図書館にリニューアルオープン!!(ソウルナビ 2012/10/26付け記事)
http://www.seoulnavi.com/special/5043337
「京城府庁」跡に新庁舎 ソウル市、新たな名所に(西日本新聞ウェブサイト 2012/8/27付け記事)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/heritaging/kyushu/20120827/20120827_0001.shtml
参考:
白井京「韓国の電子図書館法制―「IT大国」の図書館法と著作権法」
『外国の立法』242号,2009.12, pp.87-107. (図書館法の翻訳あり、pp.94-103.)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/242/024204.pdf