Thomson Reuters社の刊行している“ScienceWatch Newsletter”の2012年7月号に、“Multiauthor Papers: Onward and Upward”と題して、共著論文の増加傾向について紹介した記事が掲載されています。
例えば、図1は、同社の採録対象となっている論文において、著者が50人、100人、200人、500人、1000人以上のものの件数をグラフ化したものです。1998年から2003年ごろまではいずれも横ばいですが、その後増加傾向に転じ、特に50人以上の論文は近年顕著に増加していることが読み取れます。(2006年頃に一時的に減少したため、2007年に公表した同種の記事では傾向がはっきりしないと分析されていたようです。)
こういった増加傾向の裏には、国際的に展開される高エネルギー物理学研究等があると分析されています。また、米国インディアナ大学のBlaise Cronin氏はこのような現象について“hyperauthorship”と表現しているようです。
Multiauthor Papers: Onward and Upward(ScienceWatch Newsletter 2012/7)
http://sciencewatch.com/newsletter/2012/201207/multiauthor_papers/
Multiauthor Papers Redux: A New Peek at New Peaks(ScienceWatch Newsletter 2007/11-12)
http://archive.sciencewatch.com/nov-dec2007/sw_nov-dec2007_page1.htm