オーストラリア国立公文書館、戦時中に撃沈されたもんてびでお丸に乗船していた兵士及び民間人捕虜リストをデジタル化公開

2012年7月16日、オーストラリア国立公文書館が、太平洋戦争中に撃沈された日本のもんてびでお丸に乗船していたオーストラリア兵及び民間人の捕虜リスト『もんてびでお丸遭難俘虜抑留者連名簿』をデジタル化公開しました。これは、今年初めに日本政府からオーストラリア政府へ寄贈されたものとのことです。

もんてびでお丸は、日本軍占領下のラバウルから中国の海南島に向けて航行中の1942年7月1日に、米海軍の潜水艦スタージョンの攻撃を受けて沈没しました。もんてびでお丸には、ラバウルで日本軍が捕虜としたオーストラリア兵と民間人併せて1,000以上が乗船していたとされ、もんてびでお丸沈没はオーストラリア史上最悪の海難事件とされています。

『もんてびでお丸遭難俘虜抑留者連名簿』は、日本語版と英語版の2つの部分からなり、日本語版にはオーストラリア兵の捕虜と民間人の捕虜が、英語版には兵士の捕虜のみが記載されています。公開用ウェブサイトでは、捕虜の名字を検索でき、また親族の名前を発見した利用者からのコメントが公開されています。

Montevideo Maru
http://montevideomaru.naa.gov.au/

Online tributes to war dead (National Archives of Australia 2012/7/16付けの記事)
http://www.naa.gov.au/about-us/media/media-releases/2012/2012-21.aspx